会長ご挨拶(2021年)
澪電会会長 山田 隆持
(通・昭和46)
世界中にコロナが蔓延している中ですが、澪電会の会員の皆様にはいかがお過ごしですか。
昨年はコロナの影響でオリンピックが延期になり、国内の様々なイベントも中止となりました。まさに世界の景色が大きく変わったといっても過言ではありません。澪電会の活動もその影響をまともに受けました。例年6月の総会・講演会は12月まで延期となり、対面形式とWeb会議でのハイブリッドで実施しました。しかし卒業祝賀会、謝恩会や各種イベント、支部総会などは中止せざるを得ませんでした。今年に入っても、2回目、3回目の緊急事態宣言が発令されるなど、まだまだコロナの影響を強く受け、各種イベントも制約されそうです。毎月のニュースがコロナがメインで気持ちも暗くなりがちです。人と人との接触が厳しく制限され、大勢集まって行う会合や懇親会の有難さを改めて痛感しているところです。
しかし後ろ向きばかりでは駄目でこれからのwithコロナの時代にどう対応していくかを知恵を出して考えていく必要があります。言葉を変えていえば、今までのものを大きく変革していく原動力となりえるのではないでしょうか。社会的に見れば変革の一つがテレワークの導入です。会社員としては朝出勤して勤務し夕方に帰宅するというのが当たり前だったのです。しかしテレワークを実際に導入してみると職種によっては必ずしも出勤しなくても仕事が十分できることが判明したのです。これから勤務形態は大きく変化していくと思います。テレワークに使用するWeb会議も使い勝手の良い会議システムがいろいろ出てきて簡単に会議が出来る様になりました。従来のように会議場所に集まる必要がないので今まで以上に効率よく会議ができます。
しかしこのようなテレワーク、Web会議にも限界があります。今まで気心の知れた人がテレワーク、Web会議をしていれば、それはそれで良かったのですが、全く知らない人とのテレワーク、Web会議は、情報は伝えられてもなかなか気心を知るところまではいかないのが現状です。人と人とのfacetofaceの会合で培われる心の繋がりは容易には得られないのが実情です。この現在の限界をどう改善していくかがこれからの課題です。澪電会の運営もコロナ禍の中でどう工夫を凝らして運営していくかです。澪電会の活動は会員のヒューマンネットワークを構築し相互の絆を培っていく事です。コロナの影響で人間関係が疎になっている現状から、なおさら人と人とのコミュニケーション、絆が重要となってきます。
今年の澪電会の運営については絆を作っていくという目的を達成する為、例年実施していた講演会・イベント等は安全を確保しつつ、対面形式とWeb会議とのハイブリッド方式を導入するなどいろいろ工夫を凝らして極力実施していきたいと思っています。
また、昨年、新たに導入した事といえば、Webによる会員名簿です。今やデジタルの時代になっており名簿内容の更新や最新情報の閲覧が随時行えるWeb名簿システムとしました。是非活用して下さい。またイベントも新機軸を取り入れていきたいと考えています。その一つが若手会員の活性化イベントです。一昨年の11月、第一弾として20代、30代の若手澪電会員約25名と大阪外大のOB会の女性約25名程度で講演会、懇親会の場を設定しましたが、なかなか好評でした。第二弾、第三弾を計画しようとしていましたが残念ながらコロナの広がりで当面延期せざるを得なくなりました。若手会員の活性化は重要課題です。そのため澪電会組織の中に青年部会的なチームを作り、20代、30代の会員が中心になり、自分達の年代が望むような講演会やイベントを企画、運営していくようにしていきたいと考えています。若手会員のやる気に大いに期待しています。
世界的に見ればコロナの話題で振り回されている気がしますが、技術面ではAIやビッグデータなどの技術革新は着実に進んでおり、自動運転を始めとしたスマート社会を目指して世界が動いています。澪電会の皆様におかれましては、世界の技術開発、サービス開発の動向を見据え、企業と大学が連携して、スマート社会の実現に向けて尽力していって頂きたいと思います。そして澪電会という同窓生としての絆を深め、コロナに負けずに世代を超えた幅広いヒューマンネットワークを築いていって下さい。