母校のニュース(2004年)大阪大学総長に宮原秀夫先生(通信・昭42卒)がご就任通信工学科昭和42年卒業の宮原秀夫先生が、昨年、8月26日に大阪大学第15代総長に就任されました。澪電会関係者にとっては、熊谷信昭先生が第12代総長に就任されて以来の慶事であり、皆様と共に喜びを分かちたいと思います。 宮原総長は、インターネットに代表されるコンピュータネットワークのモデル化と性能評価を学問領域として確立され、それを基礎理論としたネットワーク設計手法を導入し、コンピュータネットワークの実用化に大きな道を拓かれました。その業績に対し、エリクソン・テレコミュニケーション・アワードをはじめ多数の受賞をなされています。 通信工学専攻で学位取得後、京都大学工学部助手、本学基礎工学部教授、基礎工学研究科長などをお務めになり、さらには、平成14年度開設の情報科学研究科の初代研究科長に就任されるなど、学の内外でさまざまな要職を歴任されてこられました。岸本忠三前総長のもとでは総長補佐を務められ、平成15年度からは、法人化に向けての総合計画準備室室長として、法人化対応の陣頭指揮を執られました。 先般11月28日には、総長就任祝賀会が、リーガロイヤルホテルにて400名を超える参加者を得て盛大に開催され、参加者一同から新たな門出に対するお祝いと励ましの詞が贈られました。当日は、宮原先生の教授としての最終講義も行われました。 宮原総長は、本年度から国立大学法人として大きな変革期を迎える大阪大学の舵取り役として、ますます重責を負われることになります。その重要な時期を控えて、先頃刊行された「阪大Now」(No. 68 2004.1 号外)において、宮原総長は「総長年頭所感-法人化に対する私の所感-」を公にされ、組織運営、評価及び経営に対する基本的な考え方、さらには、学生も含めた大阪大学構成員にとっての法人化の意義など、あらゆる面に関する所感を明確に提示されました。 特にこのような大変な時期だけに、相当の激務が予想されますが、宮原総長にはご健康には十分にご留意いただき、職務を全うされますことを祈念し、報告とさせていただきます。 西尾 章治郎
情報科学研究科長
(マルチメディア工学専攻・教授)
会報澪電No.25より
超伝導フォトニクス研究センターの建物が完成超伝導フォトニクス研究センターは発足以来すでに4年が経過しました。萩行教授、斗内教授をはじめフルスタッフ6名を中心に極めて活発な研究を行っています。本センターの目的はその名称の通り超伝導とフォトニクスの融合ということですが、最近では研究の比重がテラヘルツ波の応用面へ移ってきています。萩行教授の研究室では半導体からの高強度広帯域のテラヘルツ波の発生と高速テラヘルツイメージング、ならびに、テラヘルツ分光法のバイオマテリアルやフォトニック結晶評価への応用、セキュリティ応用(封筒中の爆薬発見)などの研究を行なっています。斗内教授の研究室では、超高速超伝導光インターフェイスなどテラヘルツ帯での利用を目指した強相関フォトニック材料・デバイスの開発から、それらの極限高速状態における新しい物理現象の探求、およびそのような状態を観測するための研究システム開発などを行っています。 この春にはこれまでの念願であった建物の建設が完了し、面積が約2倍となります。建物は発足当初から要求していたものですが、約2年前、当時の白川功工学研究科長のご尽力により、工学部の創造工学センターと、工学研究科付属超精密科学研究センターの2つと合わせて、これまでに例の少ない3センターの合築という方法で実現の運びとなりました。土地の有効利用を図る必要があることは誰しも認めるところで、規模の小さな研究センターが建物を別々に建設するのは非合理的ですが、これまで合築ということはなかなか難しかったのです。テニスを楽しんでおられた方には大変申し訳ありませんが、共同実験棟の隣にあったテニスコートを3面分使用して建設されました。地上5階地下1階建ての大変立派な建物で、1、2階は超精密科学研究センターでウルトラクリーンルーム、3階は超伝導フォトニクス研究センター、4、5階は創造工学センターとなっています。吹田キャンパスに来られたら是非お立ち寄り下さるようお待ちしています。 辻 毅一郎(電気・昭41・M43)
超伝導フォトニクス研究センター長
(電気工学専攻・教授)
会報澪電No.25より
知的財産本部の設置と産学官連携の推進本年4月より大学における発明は原則大学帰属に移行します。これまで阪大の年間約300件の発明は、1割が国有で9割が個人有でした。個人有の発明は大部分が企業に譲渡され企業から出願されていたようですが有効な活用に至った例は稀です。知の時代を迎え、知の創出と活用が課題となっており、そのため、特に大学の研究成果を産業に結びつけるための仕組みの構築が急ピッチで進められており、大学知的財産本部整備事業は大きな施策の一つとなっています。87グループの大学が応募し、阪大を含む34グループの大学が採択され、組織体制とポリシー・規定の整備を進めてきました。教職員は、研究発表前に発明の届出をすることになります。知的財産本部の評価を経て発明委員会で大学帰属が決定されます。大学が承継しないものは個人に返します。大学が承継した発明は、企業との研究協力によるものは企業と共同出願し、そうでないものはTLOに委託したり、大学自身が出願します。大学の知的財産を実施する場合は実施料を徴収します。実施料の収益はその1/3が発明者に、また発明者とその研究室に50%が配分され、残りが大学の運営費に回されます。発明の評価には、TLOを含む外部の専門家にも参加してもらい、速やかな出願処理を目指します。プロジェクト研究に従事させる学生、院生とは雇用契約を結び、それ以外の学生とは発明がされた時点で個別契約を結びます。守秘の徹底や知的財産の責任ある管理実施体制を整備します。 知的財産の創出と活用には、長期的視点に立った自由で深い研究・教育という大学本来の使命を一層活性化させることが重要で、さらに成果の社会還元の仕組みの構築とそのための産学連携を積極的に推進する必要があります。 阪大では、4月の法人化のスタートにあたり、全学的な産学連携組織である、先端科学技術共同研究センター、ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー、先導的研究オープンセンターを統合して先端科学イノベーションセンターを新設しました。知的財産本部とともに大阪大学研究推進室配下の組織として、両者の緊密な連携協力により、知的創造サイクルの確立に向けてスタートしました。TLO(大阪TLO、関西TLO等)や特定非営利活動法人おおさか大学企業支援機構、有限投資組合阪大イノベーションファンドも産学連携で設立いただき、これら外部組織との連携により活気ある大学を目指しています。 一度是非、http://www.crcast.osaka-u.ac.jpを訪問ください。 村上 孝三(電子・昭46・M48)
大阪大学先端科学イノベーションセンター
(情報科学研究科情報ネットワーク学専攻・教授)
会報澪電No.25より
森永規彦先生退官記念祝賀会工学研究科通信工学専攻の森永規彦先生は、平成15年3月31日をもって停年退官され,大阪大学名誉教授となられました。先生のご功績を称えるとともに、多年にわたるご指導に対する感謝の気持ちを込めて、先生縁りの約300名の方々のご列席のもとに、平成15年5月10日、リーガロイヤルホテル「ロイヤルホール」において「森永規彦先生退官記念祝賀会」が開催されました。 祝賀会は、森永先生が懇意にされている方がメンバーである女性コーラスグループのコーラスをバックにした森永先生ご夫妻のご入場で始まり、通信工学専攻馬場口登教授の司会で進められました。まず祝賀会実行委員長である通信工学専攻塩澤俊之教授から、森永先生のお人柄などのお話を交えてご略歴ならびにご業績の紹介がありました。引き続き、大阪大学元総長・名誉教授、熊谷信昭先生、東京大学名誉教授・国立情報学研究所教授、羽鳥光俊先生、総務省大臣官房技術総括審議官、石原秀昭様、西日本電信電話株式会社代表取締役社長、上野至大様、シャープ株式会社相談役・前社長、辻晴雄様、大阪大学摂南大学総長・理事長、東松孝臣先生から、丁重なご祝辞を頂きました。その後、森永先生の恩師である大阪大学名誉教授、姫路獨協大学名誉教授、滑川敏彦先生のご発生で乾杯が行われ、その後暫しの間、森永先生ご夫妻を囲んでなごやかな歓談が続きました。祝賀会の終わりには、森永先生の秘書を勤められた増永雅子さんのアルパ(パラグアイハープ)の演奏、卒業生を代表した小牧省三大阪大学教授よりのご祝辞を頂き、また、祝賀会からの記念品贈呈、花束贈呈があった後、森永先生より、参加者の方々に対して、ご挨拶がありました。ご挨拶の中で、森永先生は、ご来賓の方々を初めとする祝賀会に参加された方々への御礼を述べられると共に、「革命」がキーワードとなっていた大学紛争の時代から、「IT 革命」というキーワードでワイヤレス技術が世の中の脚光を浴びるようになった今日までの大学生活を振り返られました。さらに、青柳研究室、滑川研究室と続いてきた研究室の運営を全うできたことを回顧され、その間、いろいろと支えていただいた方々への感謝の言葉を述べられました。その後、名残惜しい雰囲気の中で、先生ご夫妻は参会者の盛大な拍手に送られて退場され、河崎善一郎教授による閉会の辞をもって祝賀会は盛会のうちに散会しました。 (三瓶 政一(教官)記)
会報澪電No.25より
白川功先生退官記念祝賀会情報科学研究科情報システム工学専攻情報システム構成学講座教授を平成15年3月末に退官された白川功先生の退官記念祝賀会が,同年7月4日(金)にリーガロイヤルホテル光琳の間で開催されました.祝賀会は白川先生ご夫妻のご臨席のもと,電気系/本学関係者,学界/産業界のご友人,門下生など500名を越える出席者で,終始なごやかな雰囲気で行われました. 情報ネットワーク学専攻 村上孝三教授の司会で開会され,まず主催者を代表して実行委員長の情報システム工学専攻 藤岡弘教授から挨拶があり,白川先生のご経歴やご功績が紹介されました.続いて,大阪大学元総長 熊谷信昭先生,大阪大学総長(当時) 岸本忠三先生,情報科学研究科長(当時,現総長) 宮原秀夫先生からご祝辞を頂きました.さらに,各種学会を通じて永年の友人である中央大学教授 篠田庄司先生,学生時代からのご友人であるシャープ株式会社副社長 三坂重雄氏からもお祝いのスピーチがありました.その後,白川先生の恩師であり,研究室配属以来約40年にわたりご指導頂いている,大阪大学名誉教授 尾崎弘先生のご発声のもと乾杯が行われ,歓談となった. 祝賀会では,多数の参加者が歓談の和を広げる中,白川先生は出席者と楽しく談笑されながら,想い出を語りあわれました.その後,白川先生が永年応援団部長をつとめておられた大阪大学応援団のメンバーの方々から,先生のますますのご活躍を祈念してエールと応援歌が贈られました.大盛況となった祝賀会は,瞬く間に2時間余を費やしてしまい,記念品贈呈,花束贈呈が行われた後,白川先生から御礼のご挨拶があり,満場拍手の中,先生ご夫妻がご退場されました. 最後に,情報システム工学専攻長 菊野亨教授から閉会の挨拶があり,会場出口では,白川先生ご夫妻が出席者一人一人に丁寧にご挨拶され,祝賀会はつつがなく終了した. (尾上孝雄 (電子・平3)記)
会報澪電No.25より
山中龍彦先生退官記念祝賀会昨年8月1日、前レーザー核融合研究センター長山中龍彦先生の退官記念事業として記念講演会並びに記念祝賀会が、大阪中ノ島リーガロイヤルホテルのロイヤルホール(記念講演会)、光琳の間(記念祝賀会)にて盛大に行われました。記念講演会では、核融合科学研究所の本修所長と日本原子力研究所の加藤義章理事から御講演をいただきました。講演会の終了後、会場をロイヤルホールから光琳の間に移して記念祝賀会が行われ、山中先生ご夫妻を囲み、270名の参加者が思い出深い宴をともにいたしました。山中先生ご夫妻のご入場後、弦楽演奏に続き、大阪大学総長(祝賀会開催時)の岸本忠三氏からご祝辞をいただき、引き続き、豊田浩一レーザー学会会長、高村秀一プラズマ・核融合学会会長、そして古くからのご友人でもいらっしゃる岸田哲二関西電力株式会社代表取締役副社長からご祝辞をいただいきました。実験の名手だった山中先生を評して「山中マジック」なる言葉も飛び出した祝辞の後、山中千代衛先生の音頭で乾杯し、盛大な宴が始まりました。祝宴では電気工学科の先生方をはじめ、プラズマ・核融合研究関係の方々、レーザー核融合研究センター職員、学生、OBたちが談笑し、「楽しく研究をやってこそ良い成果が生まれる」という山中先生の持論を地でいくような楽しい祝賀会となりました。 卒業生並びに研究室の現役、OB一同、今後の山中龍彦先生のますますの御健勝をお祈りする次第です。 (畦地 宏(電気・D昭54)記)
会報澪電No.25より
塩澤俊之教授最終講義通信工学専攻教授塩澤俊之先生は、平成16年3月31日をもって定年退官されることとなりました。ご退官を迎えられるにあたり、最終講義が平成16年2月5日(木)午後3時より電気系メモリアルホールにて行われました。当日は、学内の学生や先生方のみならず、卒業生等学外からも多数聴講に来られました。通信工学専攻長の小牧省三教授より塩澤先生のご略歴が紹介された後、「電磁波工学とともに40年」と題する講義が始まりました。 先生はまず、電磁波工学と出会うきっかけとなった出来事として、大学学部時代に受講された熊谷信昭元総長(当時、助教授)による電気磁気学の講義について述べられました。講義の教科書として使われた書籍 Electromagnetic Fields, Energy and Forcesの章立てを紹介され、基本法則であるマクスウェルの方程式の説明から始まる斬新な構成に感銘を受けたことを述べられました。また、学部4年生および修士課程在籍中には、この教科書を始めとする電磁気学に関する多くの名著を原著で次々と読破し、そのことが後の研究活動の基礎となったことを述懐されました。 次いで先生は、相対論的電磁理論と電磁波の人体への影響評価の2つのトピックスを取り上げられ、ご自身の研究成果を噛み砕いた言葉でご説明して下さいました。相対論的電磁理論に関しては、アインシュタインの特殊相対性理論に基づく慣性系における電磁理論を紹介した後、先生独自のご研究である回転系における電磁理論をわかりやすく論じられました。また、運動する荷電粒子からの種々の電磁放射現象に関する研究成果の一端をご紹介されました。 電磁波の人体への影響評価については、例えば携帯電話などに用いられているマイクロ波が生体にどのような影響を与えるかを考える際には、定量的なデータをもとにした客観的な影響評価が極めて重要であることを述べられました。具体的に、人体頭部と眼球に対する数値モデルに電磁波を照射したときの温度上昇を計算機シミュレーションを用いて求めることができることを詳述され、これらの研究が電磁波暴露に対する人体の防護指針の国際標準化に大きく貢献していることをご紹介されました。また、同様の計算機シミュレーションを用いた携帯電話のアンテナ設計についても触れられました。 これらのご自身の研究成果の紹介を通して、先生は、学問的な興味に根ざした基礎的な研究と教育の重要性を力説されました。そして、最後に、そのような研究および教育の姿勢を持ち続けることを可能にした大阪大学での生活に感謝の言葉を述べられ、講義を終えられました。最後に、先生の長年のご指導に感謝の意を込めた花束贈呈が研究室の原千登勢秘書から行われ、大きな拍手に包まれ、先生はご退席されました。 なお、最終講義の後、別室で塩澤先生を囲んだパーティーが開かれ、約2時間にわたって懇談が行われました。 (松本正行(通信・昭57)記)
会報澪電No.25より
塩澤俊之先生退官記念祝賀会通信工学専攻教授塩澤俊之先生の退官記念祝賀会が、平成16年3月19日(金)午後6時から、ホテル阪急インターナショナル瑞鳥の間において開催されました。当日は、電気系教職員、ご友人、ならびに研究室卒業生を中心とする150余名が出席し、先生のご退官をお祝いしました。 祝賀会は通信工学専攻馬場口登教授の司会のもとで進められ、まず、記念祝賀会実行委員長の通信工学専攻長小牧省三教授から塩澤先生のご略歴やご功績が紹介されました。続いて、工学研究科長馬越佑吉先生、電子情報エネルギー工学科長森田清三先生、住友電気工業株式会社常務取締役吉田健一様、ならびに通信工学専攻河崎善一郎教授から祝辞が述べられました。その後、研究室で以前秘書を勤められた中山美津子様から、バイオリン演奏・川合祐子様、ピアノ伴奏・中井由貴子様がご紹介され、お2人によるミニコンサートが始まりました。お2人はご活躍中の新進の演奏家で、エルガー「愛のあいさつ」他2曲の素晴らしい音色に出席者一同聞き入りました。演奏後、情報科学研究科教授藤岡弘先生のご発声で乾杯が行われ、歓談に移りました。 祝賀会は着席ディナー形式の華やかな雰囲気の中で進行しました。会場のあちこちで、塩澤先生ご夫妻を囲んだ歓談の輪が広がり、なごやかに時が過ぎました。祝賀会も終わりに近づいた頃、中山美津子様と現在の秘書である原千登勢様からご夫妻に花束が贈呈されました。塩澤先生から出席者へのお礼の言葉が述べられた後、盛大な拍手に送られてご夫妻が退席され、最後に電子情報エネルギー工学専攻北山研一教授から閉会の挨拶があり、会は盛会のうちにお開きになりました。 (松本正行(通信・昭57)記)
会報澪電No.25より
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