母校のニュース(2009年)
大阪大学電気系教室創立100周年記念式典
昨年の会報「澪電」No.30でもお伝えしましたように、大阪大学電気系教室は、1908年(明治41年)に大阪高等工業学校に電気科が設置されてから数え、2008年(平成20年)に創立100周年を迎えました。これを記念して、2009年(平成21年)6 月 6 日11:30から、大阪市中之島のリーガロイヤルホテル・山楽の間に於いて、大阪大学電気系教室100周年記念式典が開催されました。式典に先立って澪電会総会が行われた後、第 1 部では講演会が、第 2 部では記念祝賀会が行われました。式典には、来賓・招待者、現教員、元教官、卒業生、総勢303名もの方々にご出席頂き、大変盛大な会となりました。
第 1 部の記念講演会では、電気電子情報工学専攻専攻長の河崎善一郎教授の司会のもと、大阪大学同窓会連合会会長・大阪大学元総長・名誉教授・兵庫県立大学学長の熊谷信昭先生(通信・昭28旧)、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ代表取締役社長の山田隆様
(通信・昭46)のお二人にご講演頂きました。熊谷先生からは、「21世紀における新しい科学技術の展開をめざして」と題して、大変広い視点に立って、21世紀に日本の科学技術のあるべき姿を見据え、現在第一線で研究・開発・教育に当たられている研究者・技術者・教員の皆さんに熱いエールを送って頂きました。また、山田様からは、「モバイルの歴史と今後の進化」と題して、情報通信技術を牽引してきた携帯電話事業の歴史を振り返り、モバイル通信の未来像をご紹介頂きました。
第 1 部と第 2 部の合間では、総勢300余名で記念写真の撮影が行われました。大人数での整列は、なかなか大変な作業でしたが、どうにか記念の集合写真を残すことができました。
第 2 部では、谷口研二教授(電子・昭46)の司会のもと、記念祝賀会が行われました。祝賀会では、始めに、大阪大学総長の鷲田清一先生にご祝辞を頂戴しました。その後、名誉教授山中千代衛先生(電気・昭23)によるご挨拶、工学研究科長馬場章夫先生によるご祝辞に引き続き、名誉教授櫻井良文先生(電気・昭18)のご発声により乾杯しました。歓談の後、澪電会会長・大阪大学名誉教授・兵庫県立大学教授の白川功先生(電子・昭38)の音頭により万歳三唱をして、最後に栖原敏明教授の閉会の辞にて締めとなりました。
100周年という大きな節目におきまして、かくも盛大な会が開催できましたことは、大変な喜びであり、ご多忙の中ご参列頂きました皆さまには厚く御礼を申し上げる次第です。また、会の準備に奔走して頂いた教職員の皆様に感謝申し上げます。
(河崎善一郎(通信・昭48)記)
会報澪電No.31より
岸野文郎教授 最終講義
情報科学研究科マルチメディア工学専攻教授・岸野文郎先生は、平成22年 3 月31日をもって定年退職されることとなりました。ご退職にあたり、平成22年 1 月29日(金)午後 3 時30分より、大阪大学コンベンションセンター 2 階会議室にて、最終講義が行われました。当日は、情報科学研究科、工学部電子情報工学科など学内の教職員、学生はもとより、学外の多くのゆかりのある方々が聴講に来られ、立ち見も出る盛況の中、講義が行われました。藤原 融教授(情報科学研究科マルチメディア工学専攻 専攻長)司会のもと、講義に先立って、岸野先生のご略歴が紹介されました。
「人に優しいヒューマンインタフェースを目指して」と題された講義では、岸野先生が終始一貫して取り組んでこられた、ヒューマンインタフェースに関する研究・開発の内容が紹介されました。複数の人が立体的に浮かんで見える像を見ることができるイリュージョンホールを始めとして、それまでには無い、斬新なヒューマンインタフェースデバイスや手法の数々についてご説明して頂きました。
また、日本バーチャルリアリティ学会会長、ヒューマンインタフェース学会副会長,映像情報メディア学会副会長,電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)委員長を歴任され国際的にも活躍された岸野先生の学会活動の一端も紹介されました。
講義の最後には、岸野先生が故郷の川でアユの友釣りをされた経験になぞらえて、「学生を指導する際には、あまり強い力で引っ張るのではなく、緩やかに誘導しつつ、自由に泳がせるのがよい」と、教育に対する持論もご披露されました。
講義終了後、先生の御指導・御活躍に感謝の意を込め指導学生の尾崎麻耶さん、吉田愛さんから花束と記念品が贈呈され、会場からの大きな拍手の中、先生はご退席されました。その後開催された懇親会では、総長を始め多くの方々に囲まれ、賑やかなご歓談が続きました。
(伊藤雄一(大阪大学 ウェブデザインユニット)記)
会報澪電No.31より
電気系建物の改修工事
大阪万博の前年にあたる1969年に大阪大学工学部が吹田キャンパスに移転してから、本年で41年目を迎えます。建物の多くが老朽化し、また、古い耐震基準で建設されている為、大地震が発生した場合には、大きな被害の発生が懸念される状態となっています。このような状態を改善する為、工学部では、順次、耐震改修工事が行われています。工事期間中の講義室の確保や、研究室移転先の確保が困難であることから、一斉に多くの建物を改修することはできず、工事は少しずつ進められています。
平成21年度からは電気系の改修工事が始まりました。まず、E1棟の改修工事から開始され、平成22年 3 月に完成しました。同 3 月からは、E6棟の隣にE7棟( 6 階建)の建設が進められています。E7棟は、平成22年12月頃の完成予定で、E4棟に代わる研究棟となる予定です。平成23年度春頃からは、E3棟も改修工事が行われる予定ですので、工事の期間中は、電気系事務室の向かいにある澪電会事務局も一時移転の予定です。また、これまでの何度かの組織変更によって、同じ組織の居室が離れた建物に配置されている状況となってしまっています。今回の改修工事を機に、同じ組織の居室を 1 か所に集約する、ゾーンニングが行われる予定です。
E1棟は、いち早く工事が完了し、真新しくなった教室で 4 月から講義や学生実験が行われています。表紙には、綺麗になった外観の写真が掲載されていますので、是非ご覧ください。外観では分かりにくいですが、耐震補強が行われ、耐震性は大きく改善されています。E1-111室(西側1Fの学生実験室)等には、耐震補強の為の鉄骨ブレース(鉄骨製の枠)が設置されています。内装や各種設備も改装され、機能的にも大きく改善されています。夏暑く、冬寒いE1棟の教室で日々学ばれたご記憶をお持ちの方が多いと思われますが、全ての講義室にエアコンが設置され、講義環境の改善が図られています。また、ピロティには多目的トイレが新設されています。今後の改修工事で、エレベータの新設やスロープの設置等が予定されており、身体に障害のある方にも使いやすい施設となるよう整備されつつあります。
電気系の改修工事はまだまだ始まったばかりで、平成23年度まで工事が行われる予定です。工事期間中は、教職員・学生・来訪者の皆様には多大なご迷惑とご不便をお掛けいたしますが、ご理解・ご協力をお願い致します。
(大阪大学工学研究科 教授 兒玉了祐(電気・昭60・M昭62・博平 2 )記)
会報澪電No.31より
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