各支部からのお知らせ(平成13年度)

東京支部

東海支部

北陸支部

九州支部

中国支部

四国支部

平成13年度東京支部総会報告

 4月20日(金)午後6時から平成13年度澪電会東京支部総会を前年と同じ銀座ラフィナート・ホテルで開催した。今年の総会幹事は、沖電気工業と富士通の2社が担当した。ご来賓は澪電会本部の藤井克彦会長、濱口智尋副会長、辻毅一郎総務幹事、白川功教授、森永規彦教授、村上孝三教授、事務局の安井晴子様、そして、4月から東京情報大に移られた池田博昌前副会長という大変豪華なメンバーでした。

 東京支部は、山本正隆支部長はじめ、総勢87名が出席しました。出席者の出身内訳は工学部電気:20名、通信:35名、電子:28名、基礎工学部から4名の参加がありました。総会に先立ち、濱口先生に「エレクトロニクス時代を築いた天才科学者達」と題する講演をしていただきました。お話は、1831年に電磁誘導を発見したファラディーからスタート、無線通信のマルコーニー、電話事業のグラハム・ベル、ショックレイ等トランジスタ発明者達とムーア等インテル創立者達の隠れたエピソード、最後はHEMTを発明した阪大OB研究者で締めくくられ、時間を忘れて聞き入りました。10数分の休憩を置いて、7時20分頃から総会を開催。冒頭、山本支部長は挨拶で、次期支部長の池田先生にバトンタッチすることを表明された。主賓の藤井会長は新世紀の澪電会の方向性を力強く示唆され、辻先生の大学の近況報告、白川、森永、村上の各先生方は産学協同センター(TLO)開設、大学院生の成果報告の模様など阪大の新しい動きについて紹介されました。引続き、池田前副会長のご発声で乾杯をし、会場内は一気にくつろいだ雰囲気に変わり、食事・歓談に移行しました。半ばで幹事代表の森寺章夫氏(富士通専務)の挨拶を頂いた後、ミレニアム・イベントと銘打った抽選会を開催したところ、当選した人、1番違いで外れた人と会場のあちこちで笑いの渦が巻き起こり、大騒ぎ。初の試みは大受け致しました。会も終わりに近づいたところで、来年度幹事代表の石田晶氏(住友電工)、田治米徹氏(三菱電機)に力強い決意表明をして頂き、浅井裕氏(沖電気・事業部長)の万歳三唱をもって無事総会の全予定を終了しました。

〔手塚正義(通信・昭45、M47)記〕

会報澪電No.23より

平成13年度東海支部総会報告

 6月16日(土)、平成13年度澪電会東海支部総会が名古屋市東区の第二富士ホテルにて開催されました。ご来賓として、澪電会会長の池田健先生、総務幹事の吉野勝美先生、会計幹事の前田肇先生ならびに事務局の安井晴子様をお迎えし、佐治支部長をはじめ昭和13年卒から平成11年卒まで、総勢20名の盛会となりました。

 総会に先立ち、吉野勝美先生により「最近の研究動向」という題目でご講演をいただきました。先生の幅広いご活躍の中から、導電性高分子から有機エレクトロニクス、そして将来の有機太陽電池に至る内容でしたが、途中、昨年ノーベル賞を受賞された白川教授にも触れられ、「高分子の専門家(白川教授)と電気の専門家が同じ目的の研究活動を行っている。」 また、ElectronicsとOptelectronicsのお話では、「人類は既に電子を自由にコントロールすることを学び、現在は光子をコントロールすることに挑戦しているが、まだまだこれからの分野。そうした意味で、フォトニック結晶の将来については、21世紀中ごろに産業になるだろう。」と、やや不景気のこの頃ですが、明るい将来性のある話題を提供して下さいました。

 続いて総会では、池田先生方から、特に情報系が変化しつつあるなど阪大の現状などについてご紹介いただき、佐治支部長ご挨拶の後、東海支部の事業と会計報告(江本幹事)および今年度よりデンソー殿に幹事をお願いする旨に承認をいただき、写真撮影で終了。別室に移動しての懇親会では、全員の近況をご披露いただき、最後に吉本弘様(S13電気)のご発声による万歳三唱で再開を誓い会いました。

高田 亨(S60 電気)

会報澪電No.23より

平成13年度北陸支部総会報告

平成13年度(第12回)澪電会北陸支部総会は、6月9日(土)午後1時から福井県敦賀市にある(財)若狭湾エネルギー研究センターにおいて、総勢25名の参加を得て開催された。来賓として尾崎弘元会長および櫻井良文元会長、本部より吉野勝美総務幹事、事務局安井晴子様のご出席をいただいた。白藤支部長の開会挨拶の後、平成12年度の行事・会計報告案並びに平成13年度の行事予定・予算案の説明が行われ、いずれも原案どおり承認された。引き続き、吉野総務幹事から、大阪大学大学院での情報系研究科新設の動き、澪電会本部の役員交代、見学会・講演会企画、会員数の動向、ホームページ開設などについて近況報告があった。

  総会に引き続き、総会会場を提供していただいた若狭湾エネルギーセンターを見学した。初めに加藤啓之研修・交流主任(電気・昭52卒)(関西電力よりの出向)から研究センターの業務内容並びに施設概要の紹介があり、その後見学を行った。エネルギーに関する研究開発を通じて地域社会の活性化を図るために設立された本研究センターは敦賀の町と海が見わたせる高台にあり、曲率半径75mの万里の長城風の3階展望台兼通路からの展望は素晴らしいものであった。安価な使用料でセンター外の利用者に提供されている多数の最新分析設備に興味を抱くとともに、シンクロトロン加速器からの高エネルギー陽子ビームによるがん治療の研究に見学者全員が極めて高い関心を持ったようであった。

 次いで2番目の見学場所である(株)原子力安全システム研究所を訪れた。本研究所は関西電力(株)美浜原子力発電所に程近い美浜町にあり、平成3年の美浜原子力発電所2号機での蒸気発生器細管破断事故を契機に関西電力が全額支出して設立された。設立以来熊谷信昭大阪大学元総長が代表取締役社長。所長に就任されている。金山正樹研究管理課長より、研究所設立の趣旨および研究概要の説明があった。「約60人の研究者が原子力発電の安全性および信頼性に関して技術的な面からだけではなく社会的な面からも幅広い分野の研究を行っており、その成果は関西電力に提言・活用されるだけでなく、独立した研究機関として国内外に講評され社会に貢献している」とのことである。続いて種々の研究設備を見学した。ヒューマンエラーの防止を目的に人間の行動パターンを観察するための心理学実験室、流体の配管などに及ぼす影響を調べるキャビテーション・エロージョンに関する実験装置、原子力発電所の原子炉冷却系統で使用されている金属材料の経年劣化機構を評価する腐食実験室などがあった。美浜町との建設承認の条件として、ここでは放射線を扱う研究は行わないことから、放射能を持つ実験材料などの試験は、美浜発電所構内に借りている実験室で行っているとのことであった。

 総会・見学会の後、場所を変えて懇親会に移った。白藤支部長の挨拶、尾崎元会長および櫻井元会長のご挨拶があった後、満保前澪電解会北陸支部長のご発声による乾杯で懇親会が開始された。三方五湖に隣接する料亭で、若狭湾でとれた新鮮な食材で作られた料理を味わいながら支部会員が自己紹介を行い、来賓と会員、会員相互で話が弾み、盛会裏に懇親会を終えた。
当日中に帰宅する人、関西電力の宿泊施設で宿泊する人に別れて解散した。

 最後に、総会会場と見学の場を提供いただいた若狭湾エネルギー研究センターおよび原子力安全システム研究所の関係各位に紙面を借りて厚くお礼申し上げます。 

(木谷博(電子・昭37)記)

会報澪電No.23より

平成13年度九州支部総会・見学会報告

 澪電会九州支部は1992年の発足以来、九州各地に場所を移して会を持ち、今回はその第10回目として支部総会・見学会を2001年10月27日(土)に大分県由布院で開催しました。

 今回は、本部より吉野 勝美 先生,白川 功 先生,安井 晴子 様、また支部会員(敬称略)の河村寿三(気S29)、坂口真一(子S38)、金籐敬一(気S46)、笹尾勤(子S47)、松永 豊己(通S51)、浜辺 隆二(通S62)、内藤正路(子H1)、服部励治(気S61)、河合 壮(元教官)の各氏にご参加頂きました。

 総会・懇親会の地となった由布院は紅葉にはほんの少し早かったものの観光には丁度よい気候で、多くの観光客で大変賑わっていました。由布院は湯布院とも書かれるように九州が誇る温泉地の一つとして有名です。特にその風情が芸術的でたくさんのアトリエがあることから女性に人気が高い温泉地であります。

 午後3時より、JRの駅の近くにあるホテル「山水館」の会議室で総会,講演会が行われました。会議室からは近くに聳える美しい姿の豊後富士、由布岳が一望できました。総会は河村支部長挨拶の後、工学部長である白川先生の阪大の活発な活動を交えた近況報告があり,九州支部の事業と会計報告を承認し、閉会しました。引き続く講演会では吉野先生のご自身と阪大電気工学科の歴史を交えた大変興味深いお話の後,九州松下?常任監査役兼九州大学客員教授であられる阪口先生よりビジネス特許の話を含めた大学と特許の関係についての講演を頂戴いたしました。

 その後、同ホテルにて懇親会が行われ豊後牛と地ビール,会員同士の尽きない会話で盛り上がりました。部屋に帰ってからも夜遅くまで懇親には尽きないものがありました。

 翌日は、例のごとく4名がゴルフに興じ、他は早秋の湯布院を散策して澪電会九州支部総会を締めくくりました。

 来年度,会員皆様のご参加と協力をお願いいたします。

(服部 励治(電気・昭61)記)

会報澪電No.23より

平成13年度中国支部総会報告

 澪電会中国支部は、11月17日(土)に第9回総会を広島県三原市、見学会を広島県安芸郡大崎町において開催しました。本部より藤井克彦前会長、吉野勝美総務幹事、事務局安井晴子様をご来賓としてお迎えし、総勢13名の参加となりました。

 当日は午前11時頃竹原駅に集合後、フェリー、バスにて中国電力株式会社大崎火力発電所へ移動し、総務課の方のご案内により、当発電所の見学をしました。はじめに技術の方から当発電所の概要説明がありました。大崎発電所は世界最大級の加圧流動床複合発電方式(PFBC)を採用した発電所であり、この方式の特徴は熱効率が高く、硫黄酸化物や窒素酸化物の排出が少ないことです。このため非常に環境に優しい発電所となっています。質疑応答の後所内の見学に移り、通常では目に触れることのできない様々な設備を実際に見ることができました。また晴天に恵まれたため発電所屋上に上がり、設備の全貌を目の当たりにすることができたとともに、美しい瀬戸内の島々の景色も楽しむこともできました。

 見学会終了後、バス、JRにて三原国際ホテルに移動し、支部総会を開催しました。まず、岩川支部長から開会の挨拶があり、続いて藤井前会長からご挨拶を、吉野総務幹事から母校の近況についてご紹介を頂きました。引き続き議事に入り、支部事務局から事業報告案、会計報告案の説明があり、全会一致で承認されました。

 続いて懇親会に移り、藤井前会長の乾杯の音頭により懇談に入りました。参加者全員の自己紹介・近況報告を含め懐かしい話に花が咲き、瞬く間に時間が過ぎ、最後に岩川支部長の乾杯の音頭で来年の再会を期しての散会となりました。

(村上 雅洋(電気・平4)記)

会報澪電No.23より

平成13年度四国支部総会

 澪電会四国支部は、12月15日(土)に支部総会・懇親会をJR高松駅近辺の割烹「天勝」で開催しました。四国支部では、前回の総会・懇親会を平成10年に高松市で開催してから2年間のブランクがあり、3年ぶりの開催となりました。

  当日は、あいにく冬型の気圧配置が強まり、北風の大変強い日でしたが、本部より藤井克彦前会長、池田健会長、吉野克美総務幹事、安井晴子様をご来賓としてお迎えし、四国支部からは山下一彦支部長はじめ総勢13名の参加者を得ることができました。

  総会は森田の司会で、山下支部長の挨拶から始まり、池田会長からご挨拶を頂きました。引き続いて、議案の審議に移り、平成10年度以降の活動実績及び決算、今年度の活動計画及び予算についての報告があり、承認されました。

  今回は特別に、支部長の交代議案が提出され、新支部長を永田重幸氏(電気・昭和36電、M40、D43:徳島文理大学教授)とすることが全会一致で承認されました。平成4年の四国支部創設以来、10年間の長きにわたり、支部長を引き受けていただいた山下支部長に、全員で感謝の拍手をして労をねぎらいました。

  総会の後、同じ場所において懇親会に移り、永田新支部長の挨拶のあと、藤井前会長の乾杯のご発生により懇談に入りました。途中、吉野総務幹事から母校の近況についてご紹介があり、懐かしい想いに浸ることができました。頃合いを見計らって、参加者全員による自己紹介・近況報告を行い、杯を酌み交わすなどしていると、あっという間に時間が経過して、名残惜しさを胸に秘めながら、盛会のうちに来年の再会を期して散会となりました。年末のご繁忙の中、ご出席頂きました皆様方に感謝いたします。

(森田 寛(電気・昭48、M50)記)

会報澪電No.23より